ネイチャーアクアリウムでは、水槽に流木や石、水草などをレイアウトする際に構図を意識して行うことで、全体として見た目に美しいレイアウトをつくることができる。
構図とは絵画や写責でよく使われる言葉だが、特に難しく考える必要はない。自然を対象とした風景画や風景写真の場合、風景のどの部分を切り取って画面に構成するかが構図上の問題になる。それに対してネイチャーアクアリウムでは、レイアウト素材や水草を使って、水槽の中に自由に構図をつくることができる。基本的な構図については後述するが、重要なのは水草の密生した部分と空間部分のバランス、言い換えれはそれぞれの比率ということになる。
また、レイアウトの骨格となる流木や石を置く際にも、左右または上下の比率を考えて置くことが重要だ。人間が見てバランスよく感じられる比率としては、黄金分割が有名である。これは1:1.618に相当し、安定した美感を与える比率とされている。
例えばポイントとなる石を置く際に、左右のバランスをこの比率にすると安定した美しい構図になるのだ。ただし、故意にこの比率を崩して緊張感を持たせる場合もあり、レイアウトの意図に応じて使い分ける必要かある。
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