熱帯魚と水草のアクアリウムプロショップ DREAM THEATER | 更新日: |
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5:繁殖について |
みなさんも知っての通り彼らは卵胎生めだかですので卵ではなく稚魚を産み落とします。特に繁殖のためのテクニックなどを必要とするさかなではありません。オス・メスを一緒に状態よく飼育しているだけで自然と繁殖に至ります。水量に余裕のある大きな水槽で飼育している場合はエサを与えていれば放っておいてもある程度の稚魚は育ちますが産まれた稚魚を全く食べない訳では無いので分けてやるのが賢明でしょう。確実に稚魚を採りたい場合は産仔間近のメスをウィローモスやリシア、ウォータースプライトなどの水草をたっぷり入れた水槽で産ませると良いでしょう。彼らはその体のサイズと豊富な運動量のためにグッピーと同じ感覚で産卵ケースを使う事はできません。産卵ケースに入れるとメスが落ち着かず、何かの拍子に驚いて暴れて傷ついてしまう可能性があるからです。彼らが産む稚魚の数は通常30〜50匹程ですが、大きく成長したメスでは100匹を超える稚魚を産むこともあります。 この事から考えても産卵ケースは不適であると言えます。次に稚魚の育成についてですが小さな水槽に詰め込んで飼育してしまう方が多いようです。稚魚を小さな水槽に詰め込んで育成した場合、親魚より大きくならなかったり奇形が発生しやすいなどのデメリットが生じてきます。稚魚もまた親魚と同じように余裕のある水槽でしっかり運動できるように水流をつけてやるのが良いでしょう。水流をつけてよく泳がせると不思議な事に奇形の出現率は下がり、しっかりと育つ個体の割合が増えるのです。また稚魚の育成段階から強い光を当て、植物質のエサが豊富な環境で育成すると体色のメタリックブルーが更に強い個体に育ちます。稚魚は産まれた時点でブラインシュリンプやフレークフードを指で細かく潰した物を食べる事ができ初期飼料に困る事はまず無いでしょう。 親魚の水槽と稚魚育成用の水槽を用意できれば水草水槽で群泳させる事も十分に可能なのです。最後に維代についてですが親魚の選別が要になってきます。親魚から採れた稚魚を育成した中でも自分が最も良いと思える個体を選びその個体を種親にするのです。間違っても奇形の個体や虚弱な個体を種親にしてはいけません。体色がいくら美しくても体格がしっかりとしていない個体を選んではいけないのです。種親の選別を誤ると早い場合3代目程で影響が出てきてしまい種を維持する事が困難になってしまいます。逆にきちんと種親の選別が行われていればかなりの長期間維持して楽しむ事ができます。 気軽に殖やせてしまうさかなだけに更に一歩上の楽しみ方を考えてはどうでしょうか? |
6:最後に |
未だに輸入される事が少なくみなさんの目に触れる機会が少ないこれらのめだかですが現在では徐々に輸入される機会も増えてきています。ミクロポエキリアなどは人気も高く最近ではミクロポエキリア・ミニマがコンスタントに輸入されています。その影に潜みがちな卵胎生めだかの中にも魅力的な種がたくさんいるのです。 考えてみてください。卵胎生めだかの改良種のはどんな種類がいるのでしょう?グッピーを筆頭にブラックモーリー、プラティ、ソードテール、バリアトゥス、セルフィンモーリー・・・では当然これらには元になった原種がいる事になります。中には改良品種よりもド派手な色彩を纏った種や清楚な美しさを持った種もいるのです。 そんなめだかの仲間たちを徐々に紹介して行ければ良いと思います。 |
-おしまい- |
早瀬 新平:箸 |
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