色温度は、光がどのような色合いに見えるかを示ず目安で、赤みが強い光ほど色温度が低く、青みが強い光ほど色温度が高いとされるい。色温度は絶対温度の単位であるケルビン(K)で表す。例えば、色温度が5,000K以下の光は黄白色から黄に近い色合いであり、色温度が10,000K以上の光は青白色から青に近い色合いである。水槽を照らす光としては、5,000K前後の光では水草が黄色みを帯びて不健康に見え、10,000K前後になると水草が青みを帯びて人工的に見える。
このようにして、水中で水草が自然に見える色温度を探していくと、7,000〜8,000Kという色温度に落ち着く。この色温度を持つ水草育成用ランプがNAランプである。この色温度の照明は空気中ではやや青白く感じられるが、水中では水の透明感が増し、水草の線も爽やかに再現される。
また、陸上植物育成用とされる赤い光を発するランプに比べて、青い光が豊富に含まれているため、水草の光合成も活発になり、美しく育つことが確認されている。色温度が高くなると演色性や赤の発色が悪くなると考えがちだが、NAランプは演色性も高いため、赤系の水草や魚の発色も良好で、水槽全体が明るく自然に見える。
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